座右の銘は「定年退職」

あと2年、昔話を一席。(8/17金)

 久々に職場へ行くと上司が寄ってきて退職金が17%減らされるとの一言。来年から段階的に減らされ、あと2年半で退職となるわしらの時から最大限度減額となり500万円程現行より減らされるとのこと。今の職場は58歳が6人いるが、みなさんショックだろうな。500万あったら旅行しまくりだったのになあ。100均本なら5万冊(別にいらないけど)。1000円のトンカツ定食なら5000食(毎昼食べても13年半分。73歳か生きとるかなあ。トンカツ食べ続けとったら死んどるやろ)。わずかな金で残り人生の幸せが増えるのに、何という決定をするんだ民主党政権。これからの時代、年金も退職金も期待できませんな。若い日本国民はこの国を変えていかない限り明るい未来はないことを強く自覚しましょう。

 明るい未来はなくとも、明るい過去はありました。学生時代(1973)に「ユートピアたより(W.モリス)岩波文庫」を読んで感動し、西洋経済史のゼミで故川久保公夫教授から「この夏にどんな本を読みましたか」と問いかけられた時「モリスのユートピア便りです」と答えた。先生はしばらく考えた後思い出したように「ああ、NEWS FROM NOWHERE のことですか」といった。この人は翻訳ではなく原書で読んでいるんだと知ってびっくりした。別のゼミ生が「司馬遼太郎を読み、歴史の流れがよくわかりました」と得意げに答えたところ、先生は「歴史は流れるものなんでしょうかねえ」と一言。司馬遼はあんまりやろう。自分を含めこの大学の学生はあんまり頭がよろしくないなと痛感した次第です。また、寮問題と工学部の大饗問題の団交で工学部の教授(名前忘れた)の研究室へ乱入したことがありました。その時、「君等が本学の学生なら英語くらいわかるやろう」とこの教授は英語でしかしゃべろうとしなかった。何と嫌味な奴とむかついたが、英会話も出来ない俺ってなさけないなあと落胆したことも覚えている。こうしたことを契機に己の無知を自覚し、勉学の道を目指すことになったのならよかったのだが、逆に勉学の道はわが道ではないとの自覚に立至って今に至ったのだから情けない。