仕方ない

 いよいよ大晦日、美川の娘のところで母も一緒に年越しだと楽しみにしていたのだが、突如中止となる。母の心身の状態がすぐれず家から出たくないとのことなのだ。御馳走の準備をしていた娘は落胆の色隠せずがっかり。わしもがっくり。けど仕方ないと諦める。母ももう86歳、すべてが億劫なのだろう。娘に餅を届けた後わしは再度芹川へ。母と二人の正月を迎えることに。