飲みに行きたいゾー

 「今日の弁当」
 オムライスだけでした。弁当にするとあんまりおいしくない。

 何をやってもうまくいかない今日この頃。こんな時は家を出て外に飲みに行きたい。


 森達也「ぼくの歌・みんなの歌」を読んでいる。「放送禁止歌」でこの作家を知ったのだが、わたしより2年遅れで生まれた映像作家だった。そんなわけで、今回の本は同世代人としてとても興味深く読んでいる。
 かつて花の中3トリオの区別がつかない父親にあきれた著者が、モーニング娘のメンバーの違いがわからないと告白する。そして「同じ景色を目にしながら、人は違うことを考える」という文章が続く。さらに、しかし同世代ならではの共有はあるとして「全盛期の天地真理は、本当にこの世のものとは思えないくらいに清楚で可愛かったのだ。」と続ける。どうしてこんな素晴らしい文章が書けるのか。天地真理を40数年後こんな風に表現できるなんてすごすぎる。今では誰も信じられないかもしれないが、当時の私も多分同世代のあなたもそう感じていたはず。久しぶりにしびれる文章に出会った。けど、当時の私は、なぜ天地真理がこの世で一番かわいいと思ったんだろうか。ただ事実としてそう思っていたことは確かだ。
 やっぱり飲みに行くか。