桜の季節

 わが職場の大きな桜が昨日から咲き始めました。朝は一割開花だったのが昼には三割花開く状態に。半世紀以上生きたので、記憶に残る桜はいくつかある。多分小学生の頃だと思うが、濁川の土手に咲く数本の桜がわたしにとって春を告げる風景だった。花の命同様桜の木の寿命も案外短く、わたしが成人する頃には大きな幹に少しだけ残る枝に一群の花をつけるだけとなり、今は朽ちて幹の半分だけが残るのみだ。小学生のわたしは毎年春になると、濁川の魚の観察目的の散歩をしていた。川沿いの桜が咲く様はその頃の自分を呼び起こしてくれる。