危機一髪

 エーッ!目覚めたら6時10分、出勤まで30分しかない、弁当はあきらめる、朝食は昨日の残り物、歯を磨いてとるものもとらずに森本駅へ、やばい、もよおしてきた、久しぶりの再会だ、強烈な便意、今年の初出勤、もう厭々モードで家を出たのだが事態はそれどころではなくなった、寒風の中意識は下半身のみ、全ての心配事も悩みも憂鬱もすべて吹き飛ばす猛烈な便意の襲撃、最後はデューク更家歩行になっていたが、なんとか駅に到着、一件落着。てなわけであれほど嫌だった初出勤もノー・プロブレムに。
 しかし、電車での読書や、それなりに緊張しながら迎えた試験監督など、初出勤をしてみてだらだら家でボーっと過ごすのとは異なった充実感を味わったのは意外だった。人間には緊張と緩和が必要ということか。緊張と緩和ということで、桂枝雀が小米の時の話が思い出された、わが青春の大学受験の国語の入試問題に小米が登場しさすが大阪の大学と驚いた記憶だ。緩和ばかりになったらどうなるのだろう、仕事を辞めた後が若干心配だ。けど、休みに対してはとってもポジティブだから杞憂だろう。キー・ポイントは禁パチだな。


「今日の晩酌」紅白なます、ウイスキイー、サラダ、シシャモ