イスラームショック

 「飲む」「打つ」「買う」の三拍子がそろったら人生終わりだ。世阿弥も「好色、博打、大酒、三つの重戒、・・・」と書き残しているとのこと。昔から人の心を掴んで離さない魅力がこれらにはあるのだ。魅力がありすぎる故、溺れてしまう人、人生を台無しにする人が後を絶たない。全てを犠牲にしてもやりたいほどの魅力とは何なのか。ネット依存もそうなのか。その魅力や誘惑の一端にも触れず健康生活を送る人に惹かれるものは何もない。だけど、この三つに溺れている人はみな醜い。ダメになっていくことに快感を覚えているわけではないが、ダメになっていく人は魅力的だ。えらそうじゃないから。哀歓があるから。悲壮感ありすぎは別だけど。適度にダメな人間が好きだ。えらそうじゃないから。
 先日の研修会で研究発表したK先生に感動した。イスラームって厳しそうという先入見を覆す素晴らしい授業実践に触発されました。親鸞だけじゃなく、イスラームにも同様に存在するところの寛容さや適当ということの価値を再認識した。「特捜部Q」に登場する主人公のアシスタント「アサド」もイスラームのいい味を出しているキャラクターですよ。また研修会を取り仕切ったT主事・W主事ともに素敵だと思いました。「万物の根源をアルケーというが、そんなもんほんとにアルケー」。やはり真面目に手抜きせず働く人は素晴らしい。